あなたはセックスにどのくらい時間をかけていますか?
おそらく、大半の人が30分~1時間程度ではないでしょうか。
毎日の多忙で、どうしても「セックスに時間をかける余裕がない」という人が多いです。
これが日本でセックスレスが進む原因の1つでもありますね。
そのため、お互いの愛に物足りなさを感じてしまったりするんですね。
なので今回は、そんな義務的セックスを打破するスローセックスについて解説します。
Contents
スローセックスのやり方とは?
スローセックスのやり方は、通常のような射精をするためのセックスとは異なります。
スローセックスとは、射精や絶頂を目的とした男性本位のセックスに対し、ゆっくり時間をかけ、男女が互いをいたわりながら肌を重ねる時間を楽しむ性行為である。
決して一人よがりになることなく、相手を尊重するセックスです。
そのため、1回のプレイにかかる時間もこれまでより長くかかります。
およその時間配分は以下を目安にしましょう。
- スキンシップ・キス:15~30分
- 前戯:30~1時間
- 挿入:15~30分
- スキンシップ・キス:5~15分
ベッドインから最後までトータルで約1時間半~2時間以上を目安に行うのがベスト。
ただ1つだけ、「時間をかければいい」という訳ではないことを覚えておきましょう。
スローセックスは、肉体的快楽よりも、精神的快楽を重視する方法です。
お互いが、「自分は愛されている」という実感を得て初めてスローセックスが成立します。
なので、セックス中の会話術や愛撫の方法を重点的に押さえるのが大切です。
スローセックスで得られる4つのメリット
スローセックスにはメリットが4つ。
- マンネリ化を改善・予防できる
- 精神的快楽を得られる
- 快感が長時間続く
- お互いの仲がより深まる
「最近、彼女との仲が良くない」
「レス気味で不安…」
など、パートナーとの関係性にヒビが入りかけている方は必見です。
①マンネリ化を改善・防止できる
スローセックスはマンネリ化の改善・防止にも効果があります。
普段のような射精を目的としたセックスだと、単調で飽きてしまいがち。
マンネリ化すると、セックスレスにもつながるので、スローセックスを取り入れましょう。
またマンネリ化はジワジワと訪れるため、気が付いていないというカップルもいます。
以下のチェックリストで確認してみましょう。
□セックスの回数が付きに1回、あるいはなし
□セックスの手順が3か月間変化なし
□オーガズム(イク)体験がないが、まあよしとしている
□誘われると面倒くさいと感じる
□(彼・彼女)は自分の性感帯を5つ以上知っている
□自分は(彼・彼女)の性感帯を5つ以上知っている
□同じ曜日、同じ場所、同じ時間帯にしかセックスしない参考:交際○年目がキケン! 2人の「マンネリ度」をチェックしてみよう!
もし3つ以上にチェックが付いていれば、対策としてスローセックスをおすすめします。
②精神的快感を得られる
スローセックスは、好きな人から優しく抱きしめられたりすることで、性的快感よりも精神的快感を強く感じます。
そのワケは、スローセックスによってオキシトシンが大量に分泌されるから。
「オキシトシン」には多くの別名があり、幸せホルモン、恋愛ホルモン、抱擁(ほうよう)ホルモン、信頼ホルモン、絆(きずな)ホルモン、思いやりホルモン、癒(いや)しホルモンなどとよばれています。(中略)心地よいスキンシップ(肌の触れ合い)、マッサージ、エステ、ペットと触れ合うことなどでも分泌されることがわかっています。
実は通常のセックスでも、オキシトシンは分泌されます。
なのでいつもよりたくさん愛と時間をかければ、さらに高い幸福度を得られるでしょう。
③快感が長時間続く
スローセックスは快感が長時間続きます。
ただ先ほども書いたように、スローセックスは肉体的快感よりも精神的快感を強く感じるセックスです。
決してイクことにこだわらないからこそ、肌が触れ合っている快感を強く感じられるんですよね。
スローセックスをすることで男性は射精を伴わないオーガズム、「ドライオーガズム」を得られます。
男性における射精を伴わない性的興奮の絶頂(オーガズム)のことである。(中略)パートナーに刺激されてもあるいは自慰によっても達することができる。射精を伴わない結果として何度もオーガズムに達することができることや(マルチプルオーガズム)、ペニスだけではなくより広範囲の性感帯を、時には全身を快感が襲うことから、女性が経験するオーガズムに類似の生理現象と考えられている。
ドライオーガズムなら女性と同じように1回のセックスで何度も感じることが可能です。
④お互いの仲がより深まる
スローセックスはカップル・夫婦の仲をより深めることができます。
どうしても、お互いの存在に慣れてしまうと、触れ合う機会が減ってしまうのが人間です。
交際当初を思い出してみてください。
常に相手に触れていたくて、一日中イチャイチャしているのが楽しかったかと思います。
そんな初々しい時期を再び思い出して、じっくり愛し合ってみてはいかがでしょうか。
以下で今日にでもスローセックスをすべきカップル・夫婦をまとめました。
★スローセックスがおすすめのカップル・夫婦
- お互いすれ違いの時間が増えた
- セックスが義務的になった
- 相手へのトキメキが減った
- 出産を機にお互いが家族になりつつある
- お互い忙しくてコミュニケーションが取れていない
- 毎回ケンカの仲直りに時間がかかる
スローセックスで起こる唯一のデメリット
スローセックスは単純に時間がかかります。
少なくとも1回のセックスで1時間半~2時間以上は必要です。
スローセックスに欠かせないのは「時間」。ゆっくり、たっぷりと時間をかけることから、真の快楽は始まる。性科学専門医のパトリス・クディシオ氏は、「絶頂を迎えることが重要なのではない。オーガズムは、いわばおまけのようなもの。目的地ではなく、そこへ辿り着くまでの道のりが大切」と語る。
どちらかが多忙な毎日を送っている場合は、なかなか時間を取れないこともありますよね。
またお互いが実家住まいで常にラブホテルを使っている人もスローセックスは不向き。
シャワーなどの時間も考慮すると3~4時間は必要になるため、料金が高くなってしまいます。
しかし、スローセックスはゆっくり時間をかけて楽しむセックス。
せかせかと急いでしまっては意味がありません。
毎回のスローセックスをする必要はないので、時間がある週末の夜などを狙って行いましょう。
スローセックスを成功させるポイント5選
スローセックスには押さえておきたいポイントが5つあります。
通常のセックスとは、手順や方法が異なるので覚えておきましょう。
- スイートなムードを作る
- コミュニケーションを取る
- 全身余すところなく愛撫する
- すぐに挿入しない
- 愛を言葉にして伝える
①スイートなムードを作る
自宅でスローセックスをする場合、部屋のムードを普段とは違った雰囲気にしましょう。
なかでもアロマキャンドルは、緊張を和らげるリラックス効果があります。
アロマキャンドルの炎の色は、副交感神経を刺激する働きがあります。人は副交感神経が活発になるとリラックスするため、アロマキャンドルに火をつけて眺めているだけで落ち着いた気分になることができます。
ラブホテル並みにする必要はありませんが、ある程度甘いムードにするのがいいですね。
その他にも雰囲気を変える方法を紹介するので、できそうなものを取り入れてみましょう。
- 新しいシーツに変える
- 優しい音楽をかける
- 間接照明を点ける
これらの方法を取り入れれば、スイートな空間を作れますよ。
②コミュニケーションを取る
スローセックスをするうえで開始から終了まで無言というのはNGです。
映画一本分の時間をずっと沈黙のままだと、息が詰まってしまいますよね。
かといってペチャクチャ話しかけるのもムードを壊してしまうので避けてください。
おすすめは一言でサラッとコミュニケーションを取ること。
それほど難しく考える必要はありません。
★スローセックス中の会話
- 「好きだよ」「愛してるよ」など気持ちを伝える
- 「気持ちいい?」「痛くない?」など感度の確認
- 「ここ?」「そこがいい」など性感帯の確認
言葉によるコミュニケーションは確認程度で十分でしょう。
③全身余すところなく愛撫する
一人よがりなセックスをする人ほど、愛撫(前戯)をサボりがち。
一秒でも早く挿入したいがために、乳首とアソコをサラッと触るだけの愛撫はスローセックスでは論外です。
唇からはじまり、女性の性感帯である「耳・首筋・背中・太もも」などをじっくり責めていきましょう。
この際、触れるだけでなく、舐めたり甘噛みするのも効果的です。
またスローセックスを世に広めたアダム徳永直伝のアダムタッチを加えるのも良し。
アダムタッチとは、手のひらを女性の肌に対して水平に2センチ浮かせた位置から、5本の指だけを肌の上にそっと置くタッチ法だ。この際、手を動かすスピードは秒速3センチほど。5本の指先は等間隔を保ったまま、指先が皮膚に触れるか触れないかという繊細なタッチ圧を維持するのだという。
特にテクニックが必要な技でもなく、誰にでもできる触り方です。
スローセックスを成功させるために取り入れてみましょう。
④すぐに挿入しない
スローセックスのメインディッシュは挿入ではなく愛撫(前戯)すること。
しかし男性なら、どうしても挿入することばかりを考えてしまいがちですよね。
20代、30代のOL100人に「すぐに挿入する男性は多いですか?」と聞いてみると、61%の女性が「多い」と答えた。また「すぐに挿入するセックスは好きですか?」という質問には、86%の女性が「嫌い」と回答した。実はほとんどの女性は、現在の“すぐ挿入する男たち”に怒っているのだ。
しかし通常のセックスでも、「すぐに挿入する男」は嫌われます。
精神的快楽を味わいたいのであれば、挿入は二の次にして、前戯をしっかり行いましょう。
⑤愛を言葉にして伝える
スローセックスで大切なのが、愛を言葉にして伝えることなんですよね。
女性がセックスに求めるものは、ペニスのサイズでもテクニックでもありません。
女性が一番に求めているのは安心です。
「自分は愛されている」
「この人にならすべてをさらけ出せる」
このように信頼されることで、本当のスローセックスが成立します。
そのためにはまず、愛を言葉にして伝えてあげましょう。
★スローセックス中にかけたい言葉
- 〇〇のことが大好き
- 〇〇のこと世界で一番愛してるよ
- 今日も可愛いね
- 一緒に気持ちよくなろう
- 優しくするね
歯の浮くような台詞ですが、たまにはストレートに気持ちを伝えてあげることが大切です。
【まとめ】スローセックスで真の快感を得よう!
じっくり時間をかけて愛を確かめ合えるのがスローセックスの醍醐味。
射精という結果を求めるセックスとは大きく違うことが分かりました。
最後にスローセックスのメリットとポイントを振り返りましょう。
●スローセックスの4つのメリット
- マンネリ化を改善・予防できる
- 精神的快楽を得られる
- 快感が長時間続く
- お互いの仲がより深まる
●スローセックスの5つのポイント
- スイートなムードを作る
- コミュニケーションを取る
- 全身余すところなく愛撫する
- すぐに挿入しようとしない
- 愛を言葉にしてる伝える
本来、セックスとはパートナーとの愛を確かめ合う行為です。
しかし、AVなどの情報から欲を満たす行為だと勘違いしている人も少なくありません。
今一度、カップル・夫婦でセックスのありかたを考え、今回紹介したスローセックスを思い出してみてください。