当記事では我慢汁と妊娠の関連性について解説していきます。
「急だったから」「コンドームを買いに行くのが面倒だったから」と、避妊せずのセックスをした経験がある方も少なくないと思います。
コトを終えてふと頭をよぎるのが「妊娠」の二文字。
そんなことを考える人もいるかもしれませんが、実は外に出してもガマン汁で妊娠する可能性があるんです。
正しい七気を身につけて、セックスライフを謳歌しましょう。
そもそも我慢汁とは?我慢汁の役割は主に2つ!
我慢汁とは、勃起したペニスの先端から出る透明な液体のこと。
正式名称は尿道球腺液で、またの名をカウパー腺液とも呼ばれます。
男性の尿道にあるカウパー腺から分泌される、無色透明で粘性のある液体の俗称。性的興奮を覚えた際に分泌される。
誰しも1度は目にしたことがあると思いますが、見た目は精液とは全く異なります。
また、出たという感覚がないため、挿入中は出てるのかどうかも分かりません。
そんな我慢汁我慢汁の役割は主に2つあります。
- 精液の放出をスムーズにする
- 精子を保護する
1.精液の放出をスムーズにする
我慢汁は精液の放出をスムーズにしてくれる役割があります。
ご存知の通り、我慢汁はヌルヌルとした手触り。
尿道球腺液(カウパー腺液)は射精前に分泌される透明なアルカリ性の粘液で、尿道の潤滑剤として機能する。
そのヌルヌルで尿道をコーティングして、精液を外へ出しやすくします。
つまり我慢汁は、ローション(潤滑剤)のような役割を担っているんですね。
2.精子を保護する
我慢汁は精子を保護して、卵巣まで届けやすくする役割を持っています。
尿によって酸性に傾いていることがある尿道によって、弱いアルカリ性である精液がダメージを受けないように、クーパー腺分泌液が露払いをするというような意味がある。
精子は酸性に弱い生き物です。
そのため、尿道に尿が残っている状態だと精子が通れません。
(※)正常であれば、尿は弱酸性です。
そこで頼りになるのが、我慢汁なんですね。
尿道に残った尿を我慢汁が押し出し、精子をスムーズに放出させてくれます。
VOLSTANISHでは避妊方法の他にも、妊活をサポートする記事も公開しています。
こちらの記事では「精子の量を増やす方法」を徹底的に解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
【結論】我慢汁で妊娠はする?
結論から言って、我慢汁で妊娠する可能性は十分にあります。
確率で言えばそれほど高くはないですが、決してゼロではありません。
尿道球腺液(ガマン汁)自体には精子は含まれていません。ただし、射精前の精子が尿道球腺液(ガマン汁)とともに外尿道口から排出されることがあるため、膣外射精でも妊娠することはあります。
引用:CARADA健康相談
セックスの際、膣外に射精しているから大丈夫と思っている人は危険です。
射精前のピストン運動の時点で、我慢汁に混じって精子が出ている場合があります。
「外に出したはずなのに妊娠させてしまった」というのは、知らず知らずのうちに膣内で射精していたということなんですね。
そもそも妊娠を望んでいないのであれば、避妊具を用意するのは当然のことです。
今一度、パートナーとのセックスについて見直してみましょう。
我慢汁で妊娠しないための避妊方法は?
我慢汁による妊娠を防ぐために、お互いが避妊への意識を高めることが必要です。
ここでは、より確実に避妊する方法を3つ紹介していきます。
- 避妊は男女ともに行う
- 連続でセックスする時は気をつける
- 生理周期や排卵日を意識する
1.避妊は男女ともに行うのがベスト
セックスをする際、男女それぞれが避妊をすると、グッと妊娠の確率を下げられます。
- 男性:コンドームを装着する。
- 女性:低用量ピルを服用する。
おそらく多くの人がコンドームのみでの避妊をしているかと思います。
しかし、コンドームを使用したからといって100%避妊はできません。
正しい使い方をした場合でも、失敗して妊娠する確率は2%ほどあり、一般的な使用法では、失敗率は18%程度と言われています。
コンドームを使ったのに妊娠してしまったのは装着ミスなどの、事故が原因です。
確実に避妊するためにも経口避妊薬(低用量ピル)の力を借りましょう。
ピルは生理痛を和らげるなど、避妊以外の効果も期待できるので、パートナーへ勧めてみてはいかがでしょうか。
2.連続でセックスする時は気をつける
思わぬ妊娠のケースに多いのが「一度に複数回セックス」してしまった場合。
射精すると、少量の精子は尿道に残ります。
仮に1回目にコンドームを装着、2回目は装着せずにセックスを行うと、尿道に残った精子が着床することがあるんですよね。
また、射精2回目の精子はより活動的であるという研究結果もあります。
低受胎性の精子をもつと診断された男性から1時間のうち2回精子を採取し、2回目に採取されたサンプルを女性の子宮に直接注入した場合、通常6%とされていた着床確率が、3倍以上である20%に跳ね上がったのである。
一度に複数回セックスする場合は、くれぐれもコンドームは正しく装着してください。
3.生理周期や排卵日を意識する
避妊具などの使用はもちろんですが、女性の生理周期や排卵日を把握するのも重要です。
特に排卵日直前は妊娠の可能性が高い期間であるため、排卵日4日前からはセックスを控えたほうがいいでしょう。
妊娠しやすい時期は、排卵4日前より排卵前日であり頸管粘液の状態も関係する。この時期に1~2日おきの性交が妊娠しやすい。
ただこれは、男性がどれだけ知識として蓄えても意味がありません。
生理や排卵日は人によって異なり、また体調の変化にも左右されるからです。
だからと言って唐突に聞くのもNG。
「ナプキンを使った様子」や「体調を悪そうにしている様子」などで、さり気なく生理日を見極められるとベストです。
また生理は25~38日間隔なので、カレンダーや生理アプリなどで密かにチェックしておくと良いでしょう。
【まとめ】我慢汁で妊娠しないために、正しい避妊を心がけよう。
1番の疑問だった「我慢汁での妊娠」に関して、よくご理解いただけたと思います。
ただし、しっかりと対策をとることで「想定外の妊娠」は防げます。
最後にもう一度、避妊のポイントを押さえておきましょう。
- 避妊は男女ともに行う
- 連続でのセックスはしない
- 生理周期や排卵日を意識する
どれも男性だけの判断では、難しいところがあります。
なので、普段から話し合ってパートナーとの性の信頼を高めていきましょう。